西暦4026年、穢れに覆われた崩壊後の日本。記憶も感情も失った穢れ人・エマと、白い腐蝕犬・クゥが共に歩んだ長い旅が、ついに幕を閉じた。輪廻の獣を倒し、エンディングを迎えた瞬間、胸に残るのは達成感と、同時に「もっとこの世界を味わいたい」という強い思いではないだろうか。
ゲームフリークが手掛ける完全新作アクションRPG『ビースト・オブ・リンカネーション』(通称ビーカネ)は、リアルタイムの刀戟アクションとコマンド型の開花技が融合した独自の戦闘、そして美しくも過酷なポストアポカリプスの世界観が大きな魅力だ。メインストーリーは比較的コンパクトにまとまっているが、クリア後こそが本当の意味での「遊び」が始まるタイミングでもある。
本記事では、クリア後に解放される要素を徹底的に解説する。ニューゲームプラス(NG+)の詳細、新難易度「REINCARNATION+」、引き継ぎ要素、収集コンプリートのポイント、トロフィー獲得に向けた効率的な進め方まで、できるだけ具体的にまとめた。これからクリアする人も、すでにエンディングを迎えた人も、ぜひ参考にしてほしい。

クリア時間の目安とゲームボリューム
まず、クリアまでのプレイ時間を整理しておこう。公式インタビューや攻略サイトの報告を総合すると、メインストーリーをある程度探索しながら進めた場合、クリア時間はおおよそ20時間前後が目安だ。祠や武器、苗などの収集要素をしっかり拾いながら進めると25時間程度、高難易度でじっくり戦う場合はさらに時間がかかる。
ディレクターの古島康太氏によると、メインクリアまで30〜40時間程度を想定しているとの発言もあるが、これは探索や育成を丁寧に行った場合の数字と見てよい。いずれにせよ、クリア後にニューゲームプラスを回したり、収集をコンプリートしたりすれば、総プレイ時間は40時間を超えていく。ボリュームとしては「短すぎず、やり込みがいもある」ちょうどよいバランスだ。
クリア直後に解放される主な要素
エンディングを迎えると、以下の要素が一気に解放される。
- ニューゲームプラス(NEW GAME+)の解放 クリアデータを基に、強化状態を引き継いで最初からストーリーをやり直せる周回モード。
- 新難易度「REINCARNATION+」の追加 通常のSTORY/NORMAL/HARDに加えて、周回ごとに敵の攻撃力が上昇していく専用難易度。
- 新規装備「カンザシ」の入手 1周目では入手できない刀。クリア後のNG+データで所持品に追加される。「輪廻の衣」の効果により、再生の光壁を発動してHPを徐々に回復させる特殊効果を持つ。
- 「輪廻の獣の記憶」の獲得 新たなヌシ技として使用可能になる。所持品メニューから確認できる。
これらの要素により、クリア後のプレイは「ただのやり直し」ではなく、明確な目的と成長を感じられるものになる。
ニューゲームプラスの詳細と引き継ぎ要素
NG+はクリア後のデータから開始できる。キーアイテムを除くほぼ全ての要素が引き継がれるため、序盤からかなり有利な状態で再スタートが可能だ。
主な引き継ぎ要素
- エマとクゥのレベル
- 取得済みスキル・刀技・開花技の強化状況
- 所持武器・防具・霊秘石・チャーム
- 苗や調合書などの収集品
- 親密度
- 浄化船の強化状況
一方で、ストーリー進行に関わるキーアイテムや、一部のマップ進行状況はリセットされる。そのため、探索の楽しさ自体は失われない。ファストトラベルも利用可能なので、未回収の収集要素を効率よく拾い直せるのもポイントだ。
NG+を始める際のアドバイスとしては、1周目である程度の収集と育成を済ませてから開始するのがおすすめ。特に刀の強化段階や開花技の解放状況が揃っていると、序盤の戦闘が格段に楽になる。
新難易度「REINCARNATION+」の特徴
クリア後に追加されるREINCARNATION+は、単純な「敵が強い」難易度ではない。周回を重ねるごとに敵の攻撃力が段階的に上昇していく仕組みになっており、プレイヤーの成長と敵の強化が同時に進行する。
通常のHARDでも敵の攻撃力と防御力が上がるが、HP自体は変わらない。REINCARNATION+ではさらに攻撃力が積み上がっていくため、受け流し(パリィ)の精度やクゥの開花技のタイミングがより重要になる。長期戦になりやすいボス戦では、HP回復手段や防御力の高い装備を優先して整える必要がある。
この難易度は「ただクリアする」だけでなく、自分の戦闘スキルを試す場としても機能する。装備を極限まで強化し、スキルを最適化した状態で挑むと、爽快感が増すだろう。
クリア後のやり込み要素:収集コンプリートのポイント
クリア後の大きな楽しみは、マップに散らばる収集要素のコンプリートだ。主なものを挙げる。
- 刀(近接武器) 全種類の入手と限界まで強化。特に「カンザシ」はNG+限定なので、2周目で必ず入手すること。トロフィー「刀を集めし者」「斬れぬ物はない」に直結する。
- 苗(植物の苗) すべての苗を集めると「植物収集家」トロフィーが解放される。浄化船での栽培や料理にも影響する重要な要素。
- 祠と野営地 全祠の発見で「そして魂は廻る」、全野営地で「全ての休憩の地」が獲得できる。探索の基本拠点として優先的に解放しておきたい。
- ドキュメントと伝承ゴーレム ドキュメントをすべて読むと「完璧な情報収集」、伝承ゴーレムに30体話しかけると専用トロフィーが得られる。世界観を深く知る意味でも価値が高い。
- 調合書・レシピ・霊秘石 矢・ボルトの調合書をすべて集め、料理や作物の本もコンプリートすると関連トロフィーが解放される。
- 強敵ゴーレム すべての強敵を撃破すると「剣豪」トロフィー。マップ上に点在するため、エリアごとに確認しながら回るのが効率的。
これらの収集は、1周目で完璧に拾いきる必要はない。NG+でファストトラベルを活用しながら未回収分を埋めていく方が、ストレスが少ない。マップツールや攻略サイトの収集一覧を併用すると、見落としを防げる。
トロフィー獲得に向けた効率的な進め方
トロフィー一覧を見ると、クリア後に本格的に狙うものが複数ある。主なものを整理する。
- 「輪廻の果て」:NEW GAME+をクリアする
- 「究極の器」「最高の相棒」:エマとクゥのレベルを100まで上げる
- 「刀を極めし者」「百花繚乱」:刀技・奥義と開花技をすべて限界強化
- 「願い」「ずっと一緒」:カグラとクゥの親密度を最大にする
- 各種収集トロフィー(刀・苗・ドキュメント・祠など)
レベル上げについては、難易度をSTORYに下げて効率の良いスポットで周回するのが定石だ。序盤なら「崖底を望む塔」付近、終盤なら「ヌシの巣前」付近が経験値効率が高いと報告されている。難易度を下げても経験値自体は変わらないため、素早く敵を処理できる環境を作ることが重要だ。
親密度は浄化船での会話やなでる行為、餌やりをこまめに行うことで上がる。クリア後にまとめて上げるより、旅の途中で少しずつ積み重ねた方が自然だ。
クリア後の戦闘を快適にするための実践的なヒント
REINCARNATION+や高難易度で苦戦しやすいポイントをいくつか挙げる。
- 受け流しの精度を高める パリィ成功時にクゥのFPが溜まり、開花技が使いやすくなる。タイミングを意識した練習を、NG+序盤で積んでおくと後半が楽になる。
- 開花技の使い分け クゥの技は属性や範囲、効果時間が異なる。ボスごとに有効な技を事前に確認し、FP管理を意識した立ち回りを心がけたい。
- 装備の最適化 刀の特殊効果は受け流し成功で発動・延長されるものが多い。防御寄りの効果と攻撃寄りの効果をバランスよく組み合わせると、長期戦に強くなる。
- 浄化船の活用 動力強化により武器の強化上限が上がり、料理の種類も増える。クリア後も積極的に強化を進めること。
- 未探索エリアの再訪 ストーリー進行で通れなかったルートや、高所・崖下に隠された収集要素が残っている場合がある。マップをじっくり見直す習慣をつけよう。
よくある質問(FAQ)
Q. 1周目で収集を完璧に済ませるべき? A. 無理に完璧を目指す必要はない。NG+で効率よく埋められるため、1周目はストーリーと戦闘を楽しむことに重点を置いて問題ない。
Q. REINCARNATION+はどのタイミングで挑戦すべき? A. 装備とスキルをある程度強化してからがおすすめ。いきなり挑戦すると敵の攻撃力の上昇に対応しきれない場合がある。
Q. レベル100は必須? A. トロフィー目的なら必要。ただし、戦闘自体はレベルをそこまで上げなくても攻略可能な設計になっている。
Q. カンザシ以外にNG+限定要素はある? A. 現時点で確認されている主な限定要素はカンザシと輪廻の獣の記憶。今後のアップデートで追加される可能性もあるため、公式情報をチェックしておきたい。
まとめ:クリア後こそが本当の旅の始まり
『ビースト・オブ・リンカネーション』は、メインストーリーをクリアした時点でひとつの物語が完結する。しかし、エマとクゥの絆をより深く感じられるのは、むしろクリア後の周回や収集の過程だ。レベルを重ね、装備を整え、未回収の要素を拾い集めながら再び旅を続けるとき、プレイヤーは「この世界で生きていく」意味を、より実感できるはずだ。
ニューゲームプラスで強化された状態から再出発し、REINCARNATION+の厳しさに挑み、トロフィーをひとつずつ埋めていく。その過程自体が、このゲームのもうひとつの魅力と言える。
すでにクリアした人は、ぜひマップをじっくり回ってみてほしい。まだクリアしていない人は、エンディング後の世界を楽しみに、じっくりと旅を進めてみてほしい。
エマとクゥの物語は、クリアした瞬間に終わるものではない。プレイヤーが続ける限り、輪廻の旅は続いていくのだ。