ボリビアの深いジャングルに、何かが潜んでいる。 木々がざわめき、熱の残像が揺れ、死の気配が空気を満たす。 それは人間ではない。人類を獲物と見なす、銀河を旅するハンターだ。
『ゴーストリコン ワイルドランズ』に突如として現れた「プレデター」。 映画『プレデター』(1987年)の30周年を記念して2017年に登場したこの特別ミッションは、プレイヤーに「狩る側か、狩られる側か」という究極の問いを突きつけた。 一時はライセンス期限により消えたものの、2026年のシリーズ25周年記念アップデート「Last Rites」で正式に復活し、今では恒久的なコンテンツとして遊べるようになっている。
本記事では、プレデターミッションの全体像から具体的な攻略法、報酬、映画とのつながり、そして現代のプレイヤーがどう楽しむべきかまでを、徹底的に掘り下げる。 すでにクリアしたベテランも、初めて挑む初心者も、ここに書かれた情報を武器にすれば、確実に「もし血を流せば、殺せる」という事実を証明できるはずだ。

プレデターが『ワイルドランズ』に現れた経緯
2017年12月14日。 Ubisoftは無料アップデート「ジャングルストーム」と同時に、限定コンテンツ「プレデター」を配信した。 映画公開30周年を記念した公式コラボで、FoxNext Gamesとの提携により実現した特別イベントだった。
ミッション名は「The Jungle Moved(ジャングルが動いた)」。 舞台はボリビア東部のカイマネス州(Caimanes)。 地元の少女が「森が生きている」と訴えたことから始まり、プレイヤーは不気味な痕跡を辿りながら、最終的に地球外生命体と対峙することになる。
この戦闘は『ワイルドランズ』史上最高難易度と公式に位置づけられた。 ソロでも最大4人の協力プレイでも挑めるが、死亡すると最初からやり直しになるシビアな仕様。 チェックポイントがなく、一撃必殺のプラズマキャスターを持つ相手と、クローキングで姿を消しながら戦うという、まさに「狩り」そのものの体験だった。
しかし2020年12月、ライセンス契約の終了に伴いコンテンツは削除された。 プレイヤーの間では「復活してほしい」という声が長年続いたが、実現には約6年の月日を要した。
そして2026年8月。 ゴーストリコンシリーズ25周年を記念した無料大型アップデート「Last Rites」で、プレデターミッションが正式に復活した。 しかも今回は期間限定ではなく、恒久的なコンテンツとして実装されている。 同時にプレデター関連のコスメティックも復活し、新規の「プレデタープレミアムパック」も発売された。
この復活は単なるノスタルジーではない。 オープンワールドの広大なジャングルと、映画の世界観が完璧に融合した、シリーズ屈指の名コンテンツが再び遊べるようになったことを意味する。
ミッションの全体像と進行手順
ミッションはカイマネス州で発生する。 タクティカルマップで地域のボス「エル・セレブロ」のアイコンを選択し、「The Jungle Moved」を開始する。
- 少女との会話 最も近いファストトラベル地点から向かい、怯える少女と話す。 彼女は「エル・モンストロ(怪物)」が兵士たちを殺し、自分だけを見逃したと語る。 これで3つの手がかり地点がマップに表示される。
- 手がかりの収集 3つの地点を順番に訪れる。
- 頭蓋骨が並ぶ場所
- 木に吊るされた死体
- プレデターの宇宙船の残骸
- 最終戦闘 宇宙船近くのジャングルが戦場となる。 ここからが本番だ。
戦闘は大きく2段階に分かれる。
第1段階:クローキング戦 プレデターはほぼ常に姿を消している。 熱源を感知する能力を持ち、プレイヤーやAI仲間の位置を正確に把握して襲ってくる。 プラズマキャスター(熱追尾式の投射体)は着弾で爆発し、一撃でダウンさせる。 さらにリストブレードによる近接攻撃、投げつける爆発ディスク、樹木へのジャンプ移動など、多彩な手段でプレイヤーを翻弄する。
姿を消している間も、時折「クリック」という特徴的な音や、短いセリフを発する。 これが唯一の手がかりだ。 サーマルビジョン(熱感知)を使うと、クローキングが解けた瞬間を捉えやすくなる。
第2段階:弱体化後 体力が大幅に減ると、プレデターはクローキングを解除し、逃げ回りながら激しく攻撃してくる。 ここで一気に追い詰める。
最後に倒したと思った瞬間、プレデターは自己破壊装置を起動する。 爆発範囲から素早く離脱しなければ、ミッション失敗となる。 死亡すると最初からやり直しになるため、ここでの判断ミスは致命的だ。
攻略の核心――装備と戦術
このミッションをクリアするには、準備が8割を占める。
推奨装備
- 主武器:軽機関銃(LMG)または連射力の高いアサルトライフル 弾薬容量が多く、長時間の射撃が可能なものが理想。 過去のプレイヤーの間ではM249や同様のLMGが定番だった。
- 副武器:アサルトライフルやサブマシンガン(状況に応じて)
- 必須アイテム:サーマルビジョン、地雷(またはC4)、グレネード
- 支援:反乱軍の支援要請(可能な場合)、ドローン
戦術の基本
- 決して立ち止まれない。常に移動しつつ、大きな岩や太い木を遮蔽物にする。
- プラズマキャスターの赤い照準(3点のクロスヘア)が見えたら、即座に伏せるか遮蔽物の裏へ。
- サーマルビジョンで熱反応を捉え、クローキングが解けた瞬間に集中射撃。
- 地雷を戦闘エリア周辺に事前設置しておくと、姿を消したプレデターを強制的に露出させることができる。
- 仲間(AIまたはプレイヤー)を分散させ、一箇所に固まらない。
- 弱体化後は逃げ回るプレデターを追い、隙を突いてダメージを与え続ける。
ソロで挑む場合は特に難易度が高い。 AI仲間はプレデターのターゲットになりやすいため、彼らを囮にしつつ自分が安全な位置から攻撃するスタイルが有効だ。 協力プレイでは役割分担が重要。1人がサーマルで位置を知らせ、他のメンバーが射撃に集中する形が理想的である。
注意点として、このミッションにはチェックポイントがない。 途中で死亡すると、手がかり収集からやり直すことになる。 時間に余裕を持ち、焦らず慎重に進むことが成功の鍵だ。
報酬と関連コンテンツ
ミッションクリアの最大の報酬は、プレデターバイオマスクだ。 このマスクを装備すると、プレデタービジョン(特殊な熱感知モード)が使用可能になる。 ゲーム内でも特に人気の高いアイテムの一つである。
その他、過去に獲得可能だったプレデター関連のチャレンジ報酬(フェイスペイント、タトゥーなど)も、今回の復活に伴い再取得可能になった。
さらに有料の「プレデタープレミアムパック」では以下が入手できる:
- プレデターヘルメット(専用サーマルビジョン効果付き)
- リストブレード(専用近接処刑ムーブ付き)
- 映画キャラクターをイメージしたフェイスペイント、帽子、Tシャツ、パッチなど
- アイコニックな武器(M16アサルトライフル、R93 LRS2スナイパーライフル)
これらのアイテムはキャンペーンだけでなく、ゴーストウォー(PvP)でも使用可能で、見た目のカスタマイズを大きく広げてくれる。
映画『プレデター』との深い結びつき
このミッションの魅力は、単なるボス戦ではない点にある。 映画の世界観を忠実に再現していることだ。
クローキング、プラズマキャスター、リストブレード、自己破壊装置。 これらはすべて映画でおなじみの装備である。 「If it bleeds, you can kill it.(もし血を流せば、殺せる)」という有名なセリフも、ミッション中に自然と浮かんでくる。
特にジャングルという舞台設定が秀逸だ。 ボリビアの密林は、映画の中米ジャングルを彷彿とさせ、プレイヤーはまさに「オランダ隊」の一員になったような錯覚を覚える。 樹木の間を飛び移るプレデターの動き、熱感知でこちらを探す様子、弱ったときの逃走――すべてが映画の緊張感をゲームに移植している。
Ubisoftはこのコラボを単なるファンサービスに終わらせず、ゲームプレイの質を極限まで高めた。 それが今もなお語り継がれる理由だろう。
Last Ritesアップデートがもたらした価値
2026年の復活は、単なるコンテンツの再追加ではない。 シリーズ25周年という節目に、プレイヤーへの感謝を形にした結果だ。
同時に実装された新ミッション「Last Rites」では、新たな敵勢力「ロス・ペニテンテス」と、謎の女性リーダー「ラ・ジョローナ」が登場する。 プレデターミッションとは別の緊張感あるストーリーが展開され、ボリビアという舞台の深みをさらに増している。
技術面では、現行世代機とPC向けに4K/60FPS対応が追加され、ゲーム体験そのものが刷新された。 UIのカスタマイズやリアリティ設定の強化も行われ、プレイヤーの好みに合わせたプレイスタイルがより選べるようになっている。
プレデターミッションの復活と合わせて、久しぶりに『ワイルドランズ』を起動したプレイヤーが多数存在するのも頷ける。
よくある質問と実践的なアドバイス
Q. ソロでもクリア可能か? 可能だが、難易度は高い。装備と戦術を徹底的に練り、AI仲間を上手く活用すること。
Q. 難易度設定は関係あるか? 通常の難易度でも十分に厳しい。特に最初は「普通」か「ハード」で挑戦し、慣れてから上げるのがおすすめ。
Q. 過去にクリアした人の報酬はどうなるか? 復活後も再取得可能になっているケースが多い。確認してみてほしい。
Q. 協力プレイの人数は? 最大4人。人数が多いほど有利だが、連携が取れないと逆に全滅しやすい。
実践的なアドバイスとして、戦闘前に必ずセーブ(可能な場合)し、弾薬と回復アイテムを満タンにしておくこと。 また、夜のジャングルは特に視界が悪く、プレデターのクローキングがより脅威になる。 昼間に挑むのも一つの手だ。
まとめ――狩りは終わらない
『ゴーストリコン ワイルドランズ』のプレデターミッションは、単なるボーナスコンテンツを超えた存在だ。 映画の世界をゲームで体感できる貴重な機会であり、シリーズ屈指の緊張感と達成感をプレイヤーに与えてくれる。
2017年の初登場から2020年の削除、そして2026年の復活。 この軌跡自体が、プレイヤーコミュニティの熱量を物語っている。
今、カイマネスのジャングルは再び危険に満ちている。 プレデターは待っている。 あなたが狩る側になるのか、狩られる側になるのか。
武器を手に取り、サーマルビジョンを起動し、森の奥深くへ進め。 「もし血を流せば、殺せる」。 その言葉を、自分の手で証明する時が来た。
ゴーストとして、最高の狩りを楽しんでほしい。