※この記事は『ホロウワルド』のストーリー・エンディング・主要イベントを大幅にネタバレします。未プレイの方はご注意ください。また本作は成人向け同人RPGであり、女性上位(おねショタ傾向)のHシーンを含む作品です。
2026年8月10日にDLsiteで正式配信が開始されたリーフジオメトリの『ホロウワルド』。SEQUELシリーズの外伝枠として発表されながら、シナリオ的にはほぼ完全独立した新規タイトルとして作られた本作は、発売直後から「広大な世界を旅する良作おねショタRPG」として評価を集めている。公式発表のプレイ時間は約25時間。探索・仲間集め・スキルツリー・交流イベント・Hシーン回収を丁寧にやればそれ以上かかる、やり込み要素の強い一作だ。
本稿では、物語の導入から最終決戦、エンディング後の要素までを可能な限り詳細にまとめ、キャラクターの役割や世界観の解釈も交えて解説する。

作品の位置づけと基本情報
『ホロウワルド』はRPGツクールMZ製。過去作のマナや属性、魔物種族といった設定の根幹は共有しているが、ストーリー上の繋がりはほぼゼロに近い。制作側も「過去作との関連性はほぼ0」と明言している。自由度の高い冒険寄りの構成で、マップ探索の感覚は『イノセントルール』に近く、仲間との会話イベントの密度はSEQUELシリーズ寄りだという評価が多い。
Hシーンは基本CG30枚前後、差分を含めて60種。そのうちメインヒロイン関連16シーン+サブ4シーンがアニメーション対応。内容はすべて女性上位で、主人公サンを搾る・導く・治療するといったシチュエーションが中心となっている。敗北イベントも一部存在し、特定の敵とのエンカウント時にハートアイコンが出た場合、敗北でHシーンへ移行する。
ストーリー導入――記憶を失った少年と、消えた姉
物語は、記憶を失った少年・サンが目を覚ますところから始まる。高い場所から落ちた衝撃で記憶がほぼ消えている彼を助けたのは、姉を名乗るコールだった。二人は「夜明けの教会」という、虚ろの地にありながら魔物が近づかない聖域のような場所で、しばらく平和に暮らす。
ある日、薬草を採取に向かったサンは、導きの天使・エムナルと出会う。エムナルはコールのもとに用があったという。しかし教会に戻ったとき、コールはすでに「レイスレス」と呼ばれる虚ろの存在と化しており、やがて消滅してしまう。
エムナルの説明によると、コールは「ウェーナの使者」として選ばれた存在であり、エムナルは本来彼女に仕えるはずだった。そしてサンもまた、同じ「ウェーナの使者」として選ばれている。姉を失った悲しみの中で、サンは「誰かの助けになる方が気も紛れる」と自らを鼓舞し、エムナルの導きを受けて虚ろの地へと旅立つことを決意する。
ここが物語の出発点だ。サンは「虚ろの地に曙光をもたらす」使命を背負い、特に危険な領域である「大虚ろ溜まり」を消滅させ、最終的に滅びの原因とされる「虚ろ竜」を討つことを目標とする。
世界観――滅びゆく「虚ろの地」
舞台は「虚ろの地」と呼ばれる、名も無き時代の辺境。すでに滅んでしまった国の跡地であり、生き残った人々が息を潜めて暮らす一方で、魔物や野盗が闊歩する荒廃した土地だ。「虚ろの地」という名自体が、その様相から自然に呼ばれるようになった不名誉な呼称である。
拠点となる「夜明けの教会」は、魔物が近づかない聖域的な場所。サン、エムナル、旅の途中で仲間になる者たちがここに集う。比較的平穏な「トランテルラ」地方には生存者の村が存在し、他の場所へ滅多に移動しない人々が暮らしている。一方で「巡りの高原」「セレブラム」「ラムリタス」など、危険度の高いエリアが広がっており、そこには「大虚ろ溜まり」が点在する。
世界観の根底には「マナ」の概念がある。過去作と共通する設定で、生き物の生命力や魔力の源として機能する。虚ろの地ではこのマナが歪み、レイスレス化や虚ろ溜まりの拡大といった現象を引き起こしているようだ。
主要登場人物
サン 主人公。記憶を失った少年。ウェーナの使者として選ばれ、虚ろの地に曙光をもたらす使命を果たすために旅立つ。真面目で、状況を達観しつつも前に進もうとする性格。Hシーンでは一貫して「受け」の立場。
コール サンの姉であり、唯一の家族。夜明けの教会で静かに暮らしていたが、物語序盤でレイスレス化し消滅する。しかし完全に物語から消えるわけではなく、サブヒロインとして立ち絵が残り、条件を満たせばHシーンも発生する。彼女の死(消滅)がサンの旅の直接的な動機となっている。
エムナル 導きの天使。サンの旅に最初から同行する相棒的存在。親しみやすく天真爛漫な性格で、幼さすら感じさせるが、性的な場面では「上位存在」としての一面が強く出る。メインヒロインの一人で、シーン数も多い。
ウィーウ 亜竜人の便利屋。テルラの集まりで仲間になる。探索やアイテム購入で重要な役割を果たし、二人きりになった際に特定のアイテムを購入できるなど、Hイベントのトリガーにも関わる。
ユステーザ 旅人。城下廃墟で仲間になる。戦闘では火力寄りの性能を持つ。
クリマ シスター。物語中盤以降に仲間になる。サンがマゾ的な性癖を持っていると知ると、真面目に「矯正(治療)」に取り組むという、彼女のシーンのテーマが「マゾ治療」となっている。
その他、ヴェラ(物語中盤から重要な役割を果たす人物)、虚ろ竜アルテリア(最終ボス)などが物語を動かしていく。
ストーリー進行の流れ(詳細ネタバレ)
物語は大きく分けて、序盤の教会生活と旅立ち、中盤の大虚ろ溜まり巡り、終盤の虚ろの果てへの到達と最終決戦という構成になっている。
序盤は夜明けの教会を拠点に、薬草採取やエムナルとの出会い、コールの消滅イベントを経て、トランテルラ地方へ進出する。テルラの集まりでウィーウを仲間にし、孤立した館で館の亡霊を倒すなどのイベントをこなしていく。血の扉の暗証番号「8143」など、探索要素も散見される。
中盤以降は「巡りの高原」へ進み、ユステーザを仲間に加えつつ、虚ろ竜との初遭遇(ここでは敗北イベントが発生する)を経験する。その後、ソムニドラ洞窟のボスを倒し、インティーグの行方を探す過程で、4つの大虚ろ溜まりを攻略していく。
- トランテルラの陰りにあるパックスの墓場
- 巡りの高原北部・霊峰ウィンクルム
- セレブラムの北東にあるラムリタス
- ラムリタスの南東にある積み上げられたアルカ
これらを順に攻略し、ボスを倒していくことで物語が大きく動く。すべての大虚ろ溜まりを消滅させた後、夜明けの教会でイベントが発生し、オヴァムの痕跡を経由して「虚ろ口の底」へ向かう。そこでヴェラと対峙する。
ヴェラは単純な「悪」ではなく、虚ろ竜アルテリアを倒そうとする側の人物として描かれる。しかし彼女の動機や手段は一枚岩ではなく、物語に複雑さを与えている。ヴェラ戦を経た後、ラムリタスの希望の村から「虚ろの果て」へ向かい、再び教会に戻った後、ターナの学舎でヴェラと再会。最終的に「虚ろの空洞の根」の最深部で虚ろ竜アルテリアと決着をつける。
アルテリア戦はレベル45前後を目安に準備が必要とされ、行動パターンに注意しながら耐久と火力のバランスを取って攻略する形になる。25ターン以内の勝利が求められるケースもあるようだ。
エンディングとクリア後
虚ろ竜アルテリアに勝利するとエンディングを迎える。基本的にエンディングは1種類で、「曙光をもたらす」という使命を果たした形で幕を閉じる。クリア後も引き続きプレイ可能で、自室のベッドから回想部屋へ移動し、Hイベントの発生条件を確認・回収できる。
クリア後には裏ボス「いずれ来る平等」が存在し、祝福の祖アーターン、オストラム長司祭、仮面の伝道師の強化版と戦うことができる。レベルカンストや専用装備の更新が求められる高難易度コンテンツだ。また「旅の軌跡」という要素で、ストーリーの節目や交流の達成状況が記録されていく。
Hシーンと交流システムについて
本作のHはすべて女性上位。メインヒロイン4人(エムナル、ウィーウ、ユステーザ、クリマ)にそれぞれ10シーン前後が用意され、テーマが明確に分かれているのが特徴だ。
- エムナル:上位存在としての圧倒
- クリマ:マゾ治療・矯正
- その他:各キャラクターの性格に沿った搾取・導き
交流イベントは前作SEQUEL thirstに近い形式で、拠点で二人きりになり、絆レベルを上げることで過激なシーンが発生する。性欲値が100になると逆レイプ的なシーンも発生する仕組みだ。敗北Hは特定の魔物女子(キックルル、ペルファータ、サルヴァリスなど)で発生し、ハートアイコンが出た場合に注意が必要。
Hシーンのクオリティはサークルのこれまでの実績通り高く、一部アニメーションも搭載されているため、視覚的な満足度は高い。ただ、すべて「サンが受け」であるため、好みが分かれるポイントでもある。
物語の解釈とテーマ
『ホロウワルド』のテーマは「滅びゆく世界に希望(曙光)を持ち込むこと」と「失ったものをどう受け止めるか」に集約される。コールの消滅はサンに深い傷を残すが、同時に彼を旅へと駆り立てる原動力にもなっている。虚ろ竜アルテリアは単なる「倒すべき存在」ではなく、世界の歪みそのものを象徴している可能性が高い。
ヴェラの存在は、善悪の単純な二分法を崩す役割を果たしている。彼女もまた世界を救おうとしているが、手段や視点がサンたちとは異なる。こうした「正しさの衝突」が、シリアスなトーンを支えている。
BGMははきか監督自身が手がけており、全体的に悲しげで重めの曲が多用されている。これが探索時の孤独感や、世界の滅びゆく雰囲気を効果的に演出している。
よくある質問(FAQ)
Q. エンディングは分岐するのか? 基本的に1種類。クリア後コンテンツはあるが、真エンドのような大幅分岐は確認されていない。
Q. Hシーンはすべて回収可能か? エンディング後でも回想部屋から回収可能。全開放機能はないが、条件を満たせば後からでも見られる。
Q. 難易度はどの程度か? SEQUELシリーズよりやや高めという印象。ボス戦はパターンを把握すれば対応可能だが、レベル上げやスキル振りの最適化は必要。
Q. 過去作をプレイしていないと楽しめないか? シナリオ的な繋がりはほぼないため、本作から入っても問題ない。むしろ「独立したタイトル」として作られている。
まとめ
『ホロウワルド』は、広大なマップを旅しながら仲間と交流を深め、徐々に世界の真実に迫っていく構成が魅力の作品だ。シリアスなストーリーと、女性上位に特化したHシーンが意外なほど両立しており、「冒険RPGとしての充実度」と「エロゲとしての満足度」の両方を高いレベルで実現している。
虚ろの地に本当に曙光はもたらされたのか。サンが選んだ道は正しかったのか。プレイヤー一人ひとりが、クリア後に自分なりの解釈を抱くことになるだろう。
発売から間もない現時点でも、攻略情報や感想が徐々に出揃いつつある。これからプレイする人も、すでにクリアした人も、この記事が物語をより深く味わう一助となれば幸いである。
虚ろの地の旅は、まだ終わっていないのかもしれない。