Apex Legendsを長くプレイしてきたプレイヤーなら、誰もが一度は感じたことがあるはずだ。 「次のシーズンはどんな新レジェンドが来るんだろう?」という期待と、同時に「古参レジェンドが時代遅れになっていないか」という不安。
2026年8月5日(日本時間午前2時)に開幕するシーズン30『Marked』は、その両方に対して、非常に明確な答えを出した。
新レジェンドは登場しない。 代わりに、ゲーム開始当初から存在し続けてきたブラッドハウンドが、ほぼ別キャラクターと呼べるほどの大規模リワークを受けて帰ってくる。
公式が掲げるテーマは「Be the predator or become prey(捕食者になるか、獲物になるか)」。 オールファーザーの祝福を受けたブラッドハウンドは、ただの索敵役から、部隊全体を率いて敵を狩り尽くす“真のハンター”へと進化した。
この記事では、シーズン30の全貌を、ブラッドハウンドの新キットを中心に徹底的に解説する。能力の詳細、旧キットとの違い、実戦での立ち回り、マップ変更、新システムまで、実際に戦う上で必要な情報をすべてまとめている。

シーズン30『Marked』の全体像
シーズン名『Marked(マークド)』は、獲物に“印”を付けるという意味を強く意識したタイトルだ。 ブラッドハウンドの新パッシブが敵に光る軌跡を残す仕様になったことと、完全にリンクしている。
主な変更点は以下の通りだ。
- ブラッドハウンドの全面リワーク
- ローバとランパートの強化
- ワールズエッジの大規模マップ改修(夜のオーロラ仕様)
- 新システム「コラプテッド・アタッチメント」の実装
- 物資収集システムの大幅簡略化
- エネルギー武器の仕様変更
新レジェンドの代わりに、既存のレジェンドとマップ、武器システムを根底から刷新する方向性は、ここ数年のApexの傾向をさらに推し進めたものと言える。 特にブラッドハウンドの変化は、単なる強化ではなく「役割の再定義」に近い。
ブラッドハウンド完全リワーク解説
これまでブラッドハウンドは「優秀な索敵役」として安定した需要があったが、近年の高速化メタの中でやや影が薄くなりつつあった。 シーズン30では、その弱点を根本から解消している。
パッシブアビリティの変化
旧パッシブは「敵の行動痕跡を見る」というものだったが、視認性が低く、情報として活用しづらい場面が多かった。
新パッシブでは、敵が移動すると光る軌跡が明確に残るようになった。 建物内での索敵や、撃ち合い後の追撃判断が劇的に楽になる。 また、白いカラスは視線を向けるだけで反応するようになり、発動の手間が大幅に削減された。飛行距離も伸びているため、遠距離からの情報収集精度も向上している。
この変更だけで、ブラッドハウンドは「情報を集める役」から「常に敵の居場所を把握し続けられる役」へと変わった。
戦術アビリティ(Eye of the Allfather)の強化
スキャン自体の基本構造は維持されているが、持続時間が延長され、初期の全身スキャンの後にスナップショットスキャンが定期的に発生する仕様になった。
これにより、一度スキャンを当てれば敵の動きを長時間追跡し続けられる。 特に建物戦や最終リングでの情報戦で、圧倒的な優位性を発揮する。 味方全体に情報が共有される点も健在なので、部隊全体の判断精度が上がる。
アルティメット「オールファーザーのクローク」
最大の変化がここだ。 旧アルティメット「Beast of the Hunt」は自身の移動速度上昇と赤色強調表示という自己強化型だった。
新アルティメット「オールファーザーのクローク」は、設置型の装置を展開し、範囲内に入った味方全員をクローク状態にする。
クローク中は以下の効果を得られる。
- 半透明化(完全な不可視ではないが、視認性が大幅に低下)
- 移動速度上昇
- 脅威ビジョン(近くの敵を強調表示)
範囲外に出た後も短時間(最大12秒程度)クロークが持続する。 ただし、武器を発砲したりダメージを受けたりすると即座に解除される。 この仕様により、完全なステルス攻撃というよりは「奇襲の起点を作る」能力として機能する。
従来の自己強化から、部隊全体を動かす強力なイニシエーターへ役割が転換した点が最大のポイントだ。
新しいアップグレード
リワークに合わせて3つのアップグレードが追加されている。
- ヒドゥンサイト(Hidden Sight) アルティメット発動時に戦術アビリティをリチャージし、敵からの検知を防ぐ。
- バーズアイ(Bird’s Eye) 白いカラスを別部隊の偵察に使えるようになる。
- トゥループレデター(True Predator) 武器を撃った後でも再びクローク状態に戻れる。
これらを組み合わせることで、索敵→クロークによる接近→攻撃→再隠蔽という一連の流れをスムーズに回せるようになる。
旧キットとの比較と立ち回りの変化
旧ブラッドハウンドは「味方の動きをサポートする受動的なリコン」という印象が強かった。 スキャンを打って位置を伝え、味方の撃ち合いを助ける形が主流だった。
新キットでは、自分自身が積極的に狩りに出るプレイスタイルが推奨される。 光る軌跡と強化スキャンで敵の位置を常に把握し、オールファーザーのクロークで部隊ごと敵の背後や側面に回り込む。
特に中盤以降のチームファイトで真価を発揮する。 敵が「この位置から来るはずがない」と思っている方向から、クローク状態の3人が同時に現れる状況は、相手にとってかなりのストレスになるだろう。
ソロキューでも使いやすくなった点も大きい。 自身の情報収集能力が上がったことで、味方の連携が多少弱くても戦える幅が広がっている。
ワールズエッジの大規模改修
シーズン30の舞台となるワールズエッジは、夜のオーロラが輝く幻想的なビジュアルに一新された。 ブラッドハウンドの部族が再びこの地に根を下ろしたという設定が反映されており、マップ全体に北欧風の建築様式が取り入れられている。
主な変更点は以下の通り。
- イーストビレッジ(旧Climatizer付近) ブラッドハウンド部族の集落をモチーフにした新POI。大規模なロングハウスが特徴。
- ウォーキャンプ(旧Survey Camp) アリーナ形式の戦闘を想定したエリア。
- ツリーセトルメント 高低差を活かした縦方向の動きが重要になる新エリア。
- 仕分け工場(Sorting Factory)の復活 長年のファンから要望の多かったPOIが帰ってきた。
フラグメント周辺の鉄骨構造の復活や、ビッグ・モードの移設など、細かい調整も多数入っている。 夜のビジュアルと相まって、これまでのワールズエッジとは全く異なる雰囲気になっている。
コラプテッド・アタッチメントと物資システムの変化
シーズン30では「コラプテッド・アタッチメント」という新概念が導入された。 強力な性能アップと引き換えに、明確なデメリットを持つアタッチメントだ。
例えば、特定のストックを装着すると連射速度やリロード速度が大幅に向上する代わりに、マガジン容量が減少する、といったトレードオフが発生する。 武器ステータスが画面上で可視化されるようになったため、装着前に影響を確認しやすい。
さらに、物資収集システム自体も大きく見直された。 拡張サプライボックスや武器サプライボックスの廃止、野生生物からのドロップ削除などにより、序盤のルーティング時間が短縮されている。 「完璧なロードアウトを揃える」時間を減らし、「揃った装備で戦う」時間を増やす方向性だ。
この変更は、ブラッドハウンドの新キットと非常に相性が良い。 情報を取って素早く敵に接触するプレイが、より自然に機能するようになった。
ローバとランパートの強化
ブラッドハウンド以外にも、2体のレジェンドが強化を受けている。
ローバ
- ブラックマーケットのクールダウン短縮
- 戦術アビリティ(盗賊の相棒)の移動速度と到達距離の向上
物資システムが簡略化された今シーズンにおいて、ローバの価値はさらに上がっている。 頻繁にブラックマーケットを使えるようになったことで、部隊の装備更新サイクルが速くなる。
ランパート
- シーラ射撃中の移動速度向上
- 増幅バリケードの設置速度と耐久値の上昇
より積極的に前線を張れるようになり、ブラッドハウンドのクロークと連携した押し込みがしやすくなった。
実戦で意識したいポイント
新ブラッドハウンドを使いこなす上で、特に重要な点を挙げる。
- クロークは「攻撃開始の合図」として使う 無闇に展開するのではなく、敵の位置を把握した上で「ここから一気に仕掛ける」タイミングで使うのが基本。
- 光る軌跡を常に意識する 建物内や草むらでも軌跡が残るため、逃げた敵の再発見が容易になった。追撃を躊躇しない。
- アップグレードの選択を状況に合わせる 序盤は情報収集重視、終盤は再クロークや戦術リチャージを優先するなど、柔軟に切り替える。
- 味方とのコミュニケーション クローク状態では味方同士の位置も分かりにくくなるため、事前の「クローク入るぞ」の声掛けが重要。
- ワールズエッジの新POIを活用する イーストビレッジやツリーセトルメントは、クロークを使った高低差奇襲が非常に有効な地形になっている。
よくある質問(FAQ)
Q. 新レジェンドは本当に来ないの?
A. シーズン30では新レジェンドは実装されない。次の新レジェンドはシーズン32(2027年2月頃)を予定している。
Q. オールファーザーのクロークは完全に透明になるの?
A. 完全な不可視ではない。青白いシマー効果と、近くの敵には音の手がかりが残る。ただし、視認性は大幅に低下する。
Q. 旧ブラッドハウンドのスキンや実績はどうなる?
A. すべて引き継がれる。リワーク後も既存のスキンがそのまま使用可能だ。
Q. ランクマッチでの評価は?
A. 情報戦が重要なランクでは、新ブラッドハウンドはかなり高い優先度になる可能性が高い。特に中〜上位帯で有力候補になるだろう。
まとめ――狩人として生まれ変わるシーズン
シーズン30『Marked』は、単なる新要素の追加ではなく、ブラッドハウンドというレジェンドの存在意義を根本から問い直したアップデートだ。
光る軌跡で獲物を追い、強化されたスキャンで居場所を特定し、オールファーザーのクロークで部隊ごと闇に溶け込み、一気に仕留める。 この一連の流れが、これほど自然に繋がるブラッドハウンドは、これまで存在しなかった。
「新キャラが欲しい」という声に対して、開発チームは「既存のレジェンドを、新キャラ級に生まれ変わらせる」という答えを出した。 それが今シーズンの最大の魅力である。
2026年8月5日、ワールズエッジの夜空にオーロラが輝く中で、あなたは捕食者になるか、それとも獲物になるか。
オールファーザーの祝福を受けたハンターとして、戦場に立つ準備はできているだろうか。
シーズン30の戦場で、会おう。